サウスパークの腐女子回を見て思うこと②
前回からだいぶ時間が空いてしまったけど、続きを書く。
今日は起こること全てがとっても悪い日だったので、そういう日は長い文が書きたくなってしまうというものだ。
一旦ここで前回の記事を要約する。
わたしも、”理解のある大人”になりかねないし、なっていたのかもと居心地の悪い思いをしたのであった。
要約おわり。
前回のこの話と関連して、もう一つ、このアニメを見てハッとしたことがある。
それは、ポリティカルコレクトネスに対する向き合い方だ。
ポリティカルコレクトネスとは、直訳すると「政治的な正しさ」という意味で、
「誰も不快な思いをしないように配慮しましょうね」という指針みたいなものだ。
(詳しくはググって下さい)
具体的には、chairmanという単語がChairpersonと言われるようになるとか、
最近の映画だと実写版シンデレラに黒人のキャラがいたのがそれにあたる。
で、このポリティカルコレクトネスがサウスパークとどう関係あるかというと。
このアニメの主人公の通う学校の校長の名前が、「ポリティカルコレクトネス校長」なのである。
そしてこのキャラクターの描写がまた皮肉に満ちていて、「ポリティカルコレクトネス(以下pc)的な考えができる」と思っていた私をハッとさせたのだ。
PC校長は、彼がPC的にアウトだと感じたことを言った生徒をボコボコにする。(物理的に)
めっちゃ殴る。正しいと信じる”PC的”から逸脱したと感じたものを絶対に許さない。
”非PC的”なことを言ってしまった生徒に、悪気あってもなくても、強制的に矯正してしまうのだ。
わたしは彼を見て、「ああ、私も校長と同じことをしていた」と思ってしまった。
もちろんもちろん、物理的にボコボコにしていたわけではない。
言葉で、”ジェンダー的に、PC的に”正しくないと思ったモノ、言った人にキャンキャンと噛み付いていたのだ。
なんでそんなこというの!?おかしいよ!
そういうこと言っちゃうのよくない!……
ケンカになったことはなかったけど、相手からしたらどうだろう。
悪気なく言った発言に、知らない分野から見たらその発言はおかしい!と噛み付かれる。
いい気がするはずないではないか。
しかし、PC、ジェンダー的に?と思う発言をスルーして許容するべき、とは思わない。それでは、何も変えることができないから。
だから、気づいてからは、
校長みたいにボコボコにするんじゃなくて、相手が自然に「確かにへんかも」
「言われてみればそうかも」と思うような返しの発言をするように心がけている。
(まだ、全然上手くできないけれど。)
視覚文化についても学んで、少しは”ポリティカル・コレクトネス的な考えができる大人”であるつもりだった。
しかし、知識をつけることは、「わかったつもり」になってしまうことと表裏一体なのだと思う。私は「わかっている」人になりたい。
そういうわけで、サウスパークからいろいろ学んだ話でした。
~卒論の材料の小悪魔Agehaを読みに東京に向かう夜行バス内にて~