日々ブリッジ

エッセイもどきブログ

夏の話

高校時代の夏が思い出せない。
昨日、炎天下に自転車をこいでいて、ふと気づいた。

朧げにもやもやとした形にはなっているが、これといったはっきりしたことを思い出すことができない。

思い出すのは、なぜか小学生のころの夏ばかりだ。

夏休みに富士サファリパークで肉をライオンにあげたこと。アイス(パティーナだったか)をよく食べていたこと。学校のプールでよく泳いでいたこと。毎年ペンションに泊まりにいくのが楽しみだったこと。

そう、このペンションだが、オーナーが元料理人で料理がとても美味しかった。肉そぼろと春巻をレタスで包んだのがお気に入りだった。水槽の中の透け透けの魚も気に入っていた。
高学年くらいになった時、このペンションは買収されて企業の合宿先か何かになってしまった。
あの時手を振ってくれたバイトのお姉さんは、いま何をしているのだろうか。

15分くらい自転車に乗りながら考えて、やっと思い出した。
高校生のわたしは、「涼宮ハルヒ」「コスプレ」と言われた半袖の制服を着て、部活終わりに友達とセブンイレブンの前でアイスを食べている。
空は赤く、白くてピンクのラインの入ったエナメルバッグは重かった。

今日はこのへんで。