髪の毛の話
ずいぶんと髪の毛が伸びた。
2年前は肩につかない程度だったが、今は胸にさしかかるくらいに伸びた。
元々成人式でヘアアレンジをしやすくするためにのばしていたのだが、成人式が終わった後もなんとなく伸ばし続けてしまい、今に至っている。
なかなか鬱陶しいが、髪の毛が長いというのもなかなか悪くはないものだ。
たとえば、自転車に乗っている時。
真正面から風を一番感じるのは髪の毛だ。風で髪が後ろへ流れるあの感覚は、なかなか嫌いではない。
くくった髪の毛が歩くたびにブンブンと揺れるのも好きだ。今までに感じたことなかった不思議な重さを頭部に感じるのがなんとなく楽しい。
また、美容院に髪の量を減らしに行って、切り落とされて床に散らばった自分の髪の毛を見るのも好きだ。
ついさっきまでともに日々を生きてきた自分の一部が一瞬にしてバラバラになり、突然ゴミとして扱われてしまうのを見ると、なんだか同情心のような不思議な気持ちがわいてくる。説明しづらいが、悪くはない気分だ。
そろそろまた髪の量が増えてきた。茶色く染めた髪から、黒髪が大分のぞいてしまっている。来週あたり美容院に行こうと思う。
ところで、美容院で美容師に渡される雑誌から、自分がどのようなタイプに見えているかわかるという話がある。
私はファッション誌でも女性週刊誌でもなく、よく関西ウォーカーを渡される。いったいどんな客だと思われているのか。
今日はこのへんで。